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Cryptomeria - スギ属

 

スギ属(Cryptomeria)は常緑針葉樹の属で、一本のまっすぐな幹を持つことが特徴である。まれに下枝が根を下ろして副幹となることで形成されるクローン状の群生も見られる。樹皮は繊維質で、縦方向に帯状に剥がれる。葉は小枝に密に螺旋状に付き、成木では爪状から鱗状となり、若木ではより長く、枝を完全に覆う。断面は菱形で、先端は柔らかく内側に湾曲する。

木材は軽く柔らかく、強度が低くほのかな芳香を放つが、中程度の耐腐性を示す。年輪は明瞭で、真の樹脂管を持たず、散在する樹脂細胞を含む。葉の組織構造には、広い帯状に沈下した気孔、単一の中肋、輸液組織、小さな樹脂管があり、柵状組織と海綿組織の葉肉層が発達している。

本属は単型属であり、東アジア原産の日本スギ(Cryptomeria japonica)のみで構成される。日本では広く栽培され、観賞用樹木として他地域でも広く植栽されている。矮性、葉色、特異な樹形を目的とした多数の品種が存在する。幼葉を保つ品種『エレガンス』は日本国外で特に人気が高い。

分類学上、スギ属はヒノキ科内で重要な進化的位置を占める。かつてはタクソディア科に分類されていたが、現在はタクソディア亜科に属し、グリプトストロブス属やタクソディウム属と分類される。その種子錐の構造は古代の「過渡期針葉樹」を想起させる特徴を示し、現生および絶滅した複数の針葉樹系統との近縁関係を示唆している。こうした原始的特徴にもかかわらず、スギの化石記録は比較的限られており、第三紀前期以前に遡るものはなく、主に日本に限定されている。


 

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